施設のご案内

施設のご案内

効率的で安定的な廃棄物処理を目指して令和5年4月より「埼玉西部クリーンセンター」が供用開始しました。
本施設は安定的かつ安全にごみを焼却処理するため回転ストーカ式焼却炉を採用し、排ガスの高度処理による公害防止機能を充実させたごみ処理施設として整備されました。
また、ごみを焼却したエネルギーを利用して発電を行う発電施設として、電力を施設内で利用するほか、余剰電力は電力会社に売電を行うことで、地域で発生する二酸化炭素排出量を削減し、地球温暖化防止や循環型社会の形成に寄与する施設です。

ごみ焼却施設フローシート

ごみ焼却施設フローシート クリックで
ポップアップが開きます
  • ごみの流れ

    ごみは、ごみピットに投入されます。家具などの大型のごみは、可燃性粗大ごみ破砕機で切ってからごみピットに投入されます。ごみピットに貯められたごみは、ごみクレーンによって十分にかき混ぜられた後、ごみ投入ホッパに投入されます。その後、給じん装置によって送り込まれたごみは、回転ストーカ式焼却炉、後燃焼装置で燃焼されます。なお、回転ストーカ式焼却炉では、ごみの燃焼で生じた熱の回収も行われています。

  • 空気の流れ

    ごみの燃焼に必要な空気は、押込送風機と二次押込送風機によってごみピットから吸引されて、回転ストーカ式焼却炉、後燃焼装置、二次燃焼室に送り込まれます。これによって、ごみピット内の臭気が外に漏れないようにするとともに、ごみと一緒に臭気も高温で処理されます。

  • ガスの流れ

    ごみの燃焼で発生したガスは、高温の二次燃焼室内で完全に燃焼されます。その後、廃熱ボイラ、過熱器、エコノマイザで熱の回収が行われて、減温塔での水噴霧によってさらに減温されます。ガスに含まれるばいじん、塩化水素、硫黄酸化物、水銀、ダイオキシン類は、ろ過式集じん器及びその手前で吹き込まれる消石灰、活性炭によって除去され、窒素酸化物は、脱硝反応塔内でアンモニアガスと反応させることで除去されます。なお、脱硝反応塔では、ダイオキシン類も除去されます。

  • 蒸気の流れ

    回転ストーカ式焼却炉、廃熱ボイラ、過熱器、エコノマイザで回収された熱を利用して、高温・高圧の蒸気が作られます。この蒸気は、主に蒸気タービン発電機へ送られて、発電に利用されます。発電された電気は、クリーンセンター内で利用されるほか、余剰分は電力会社に売却されています。

  • 灰の流れ

    後燃焼装置から排出される灰(焼却主灰)は、焼却主灰磁選機で、鉄が分けられた後に焼却主灰冷却装置で湿らされて、灰ピットに貯められます。廃熱ボイラ、減温塔、ろ過式集じん器から排出される灰(焼却飛灰)は、混練機で処理が行われた後、処理飛灰ピットに貯められます。貯められた焼却主灰、焼却飛灰は、灰クレーンでトラックへ積み出され、埋立や資源化を行う場所へ運ばれます。